エッセイ(車椅子の視線から)

 ・・・ 2004年7月〜 ・・・




 
落雷の被害にあう
梅雨明け




落雷の被害にあう  2004年7月

7月16日金曜日は曇後晴 夕方雷雨でした。
午後3時を過ぎた頃から明るい空がみるみる曇って雨がポツポツと降ってきました。
遠く南東の方向で雷が鳴っています。
金さんと和さんは三時のお茶を飲みながらリビングで話しをしていました。
遠くで雷が光っている間は「すごいね!だんだん近づいてるみたいだね!」と
二人とも落ち着いて話しをしていたのですが
そのうちに家の近辺でもゴロゴロと鳴りだしました。
リビングからも南の方角で光る稲妻がよく見えます。
こんなに凄いのは久しぶりだと思い「カメラ取って写真撮るから」と和さんに頼んでカーテンを開けると雨が土砂降りになりました。
「バケツをひっくり返したよう」とはこのような雨をいうのでしょう。
しばらくして「ゴロゴロ ドスーン プス!」と音がして家の中が真っ暗になりました。停電です。
近くで落雷があったようです。
前にも割合近くに落雷があって家が停電したことは何度もありますが、金さんも和さんも家が落雷の被害を受けた経験がありません。
六十年も無かったことがそう起きるとは思いませんでした。
和さんが懐中電灯をもってブレーカーを見に行きました。
やはりブレーカーが落ちているようです。
ブレーカーを上げると家の中の電気がパッと明るくつきました。
そのうちに雷が止んだのでテレビをつけると画面がチラチラして良く写りません。
念のため書斎に置いている金さんのパソコンを立ち上げて見ましたが異常がありません。普通に立ち上がりました。
そのうちに夜勤のために別棟の自分の部屋で寝ていた息子が起きてきました。
息子の部屋のテレビは映るようです。
しかし、少し経つと「BSが写らないよ!」と言ってきました。

雨が止んだので工務店に電話して電気屋さんに来て貰うことにしました。
落雷のためあちこちから工務店に電話が来ているようでした。
午後5時過ぎに電気屋さんがきたので和さんが事情を説明し見てもらいました。
電気屋さんに説明してもらったことを、後ほどインターネットの落雷関連のサイトの情報で調べ確認するとこういうことのようです。
@落雷の被害は直撃雷と誘導雷によって起こる。
Aパソコンの故障は主に誘導雷によって起こる。
 これはパソコンが電子精密機器なので一般の家電製品と違いちょっとした電流の変化で電気信号が流れ誤作動を生じるからである。
B誘導雷がコンセントなどから侵入した場合、パソコンだけでなくケーブルモデムやパソコンのアダプタも被害を受けることがある。
C電話、テレビなども被害を受けることがある。

金さんの家の落雷被害は、翌日確認できた新しい車庫の出入り口のシャッターのモーターの故障(焼けこげていた)など加えると次の通りでした。
@BSテレビのアンテナとアダプター、
A息子のパソコン
B新しい車庫の出入り口のシャッター(電動のモーターなど)

に被害がでて被害額は合計で数十万円になりました。

家屋と家財にJAの保険をかけていたのですが、今回一番被害額が高い車庫は、どちらにも含まれないということでした。家にコンクリートで隣接している車庫です。雨に濡れないで車椅子で行けるようにコンクリートのスロープで結ばれているので、自分では家屋に含まれると信じていただけに少し不満でした。
しかし、「命も家も無事だったからまあいいか!」と割り切って、今後に備え車庫は別に新しく保険に入りました。

あの日から、雷には少し敏感になり、近くで雷がなるときはパソコン、モデム、プリンターなどの電源ををコンセントから抜くようにしています。
昔の人がいった「地震、雷、家事、親父」という怖いモノの順番はこれだったのかと納得したような気持ちです。
それと、本当に「災害は忘れた頃にやってくる」ですね。

※ 画像は東京電力雨量・雷観測情報に出ていた2004・7・16の夕方の情報をお借りしました。
  茨城県古河市は大利根町からも近いです。

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○ 梅雨明け  2004年 7月13日

 梅雨が明けた。
 気象庁は7月13日午前の関東甲信と近畿に続き、午後に東海でも梅雨明けしたとみられると発表した。
 関東甲信は平年より7日、昨年より20日早い梅雨明けだという。今年梅雨に入ってから暑さの厳しい日が
続いたのは太平洋高気圧が北へ張り出して梅雨前線を東北地方に押し上げた影響らしい。 
 「この先、前線が南下する可能性は少ない」として梅雨明けを宣言したという。
 そういえば、関東地方は梅雨入り後も雨らしい雨が降らなかったような気がする。朝から暑い日もあり、ここ
北埼玉では梅雨のあいだに37度を超える日が幾日かあった。
 日照りが続くと、農作物への影響が心配である。
 金さんは車椅子の生活で畑や田んぼの世話ができないから、わが家の農業の働き手は妻の和さん一人
である。暑いのに連日表に出て働き、お茶も食事の支度も和さんが手を休めてやっている。毎日陽が落ちる
と犬を三匹二回に分けて散歩に連れて行く。
 汗びっしょりになって帰ってきて自分がシャワー浴びてから金さんのシャワーに付き合う。
 家の中でパソコンをやったり、本を読んだりしている金さんには真似のできない働きぶりである。神さまもた
ぶんそれを知っていて、「誰を車椅子の生活にするか?」迷うことなく金さんを選んだんのであろう。
 今日は久しぶりに、夕食に二人で缶ビール一本開けたいと思う。
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