はじめに



パソコンやインターネットが猛烈なスピードで個人に普及しています。 内閣府のデータによると、平成16年3月現在の統計で我が国の全世帯の65.7%がパソコンを持っているようです。パソコンが普及して個人でもインターネットが使える便利な時代になってきたので、

@電子メールをやりとりしたい 
A旅行先をインターネットで調べたい
Bインターネットで買い物をしたい

こんなことを考える人が、若い人だけでなく高齢者や障害者の間にも増えています。そういうパソコン初心者のために、何か少しは役に立つページができないかと考えて作ったのが「パソコン初心者の部屋」です。

僕はパソコンの専門家ではありません。その上、脳出血の後遺症で手足が不自由になり車椅子生活をしている障害者です。そんな僕が本格的にパソコンに取り組んだのは車椅子の生活になってからでした。どうしてパソコンを使うようになったかというと幸運も味方をしてくれたのです。
僕は52歳の時に二回目の脳出血で倒れました。病院のICU(集中治療室)で何日も意識が戻らず予断を許さない日が続いたとき、妻は、「例え寝たきりになっても助かって欲しい」と念じていたそうです。現代医療と家族の支え、それに本人の生命力が加わって何とか持ち直し、その後車椅子で退院しました。けれども、四肢麻痺と言語障害の後遺症が残り、そのままでの復職は難しかったようです。僕は、「この先車椅子の生活になるかも知れない?」という状態を少しでも改善して復職しようと焦っていました。そんな僕に友人が東京都リハビリテーション病院を紹介してくれたのです。
病院に入院してリハビリに取り組んでいた時(1995年12月)に、幸運にも日本でウィンドウズ95が発売されたのです。担当だった理学療法士(PT)に病院で購入したばかりの実物を見せてもらったとき、僕の心に閃くモノがありました。それはウィンドウズ95パソコンから感じたパソコン・インターネットの将来性の予感でした。

言語障害があって車椅子の生活をしていると、見た目以上に不自由なことがあります。その第一が「コミュニケーション」です。そこでパソコン、インターネットをコミュニケーションに役立てようと東京都リハビリテーション病院を退院後ウィンドウズ95パソコンを購入して、本を見ながら一人で特訓を始めました。
ところが四肢麻痺ですから、両手が思うように動きません。困ったのは「Ctrl」キーと「Alt」キー、「Delete」キーの3つを同時に押すことでした。パソコンがフリーズ(凍る、固まる)して困った時は、妻が勤めから帰るのを待って手伝ってもらったこともあります。他にも人に言えないような苦労がいろいろありましたが、やがてパソコンに慣れて何とか使えるようになり、インターネットもできるようになった時は嬉しかったです。
インターネットを利用してみて「これからはパソコンを使ってコミュニケーションができるかも知れない!」と心の底からゾクゾクするような興奮が湧いてきたことを今も忘れません。

現在の僕は、「自由に出かけられない不自由さ!」を、インターネットである程度代替えしています。また、パソコンを自主リハビリの一環として毎日使っているうちに、自分のホームページやブログを複数立ち上げて、マイペースで更新しながら、日本中の人と、電子メールや掲示板(BBS)で交流しています。
それだけではありません。

○インターネットで旅行先を調べる
インターネットで知識を得る 
インターネットで囲碁を楽しむ
インターネットで買い物をする

などに幅広く活用し、今やインターネットは僕にとって、情報の受発信に欠かせないツールになりました。今では自分の生き方を、「インターネットライフ」と呼んでいる程です。やがてやってくる老年期をできるだけ若々しい脳で楽しく過ごすために、これからも、パソコン・インターネットを活用していきたいと思います。