○ 老犬の旅立ち 昨年の春愛犬アインが「捻転斜頸」を発症してからめっきり元気がなくなっていた。 それでも人の気配がすると 吠えて何とか番犬の役目を果たしてくれた。 猛暑の夏はとても越せないのではないかと危ぶむほどだったが、息子が日よけをしたり ミストをかけたりしてこまめに世話をした甲斐があって どうにか年を越すことができたのだった。 それでも お正月に一週間ほど餌をうけつけなくなって とうとう七日の朝 息子が敷いてやったホットカーペットの上で息を引き取っていた。 十八歳の大往生だった。 わが家に一時四匹いた犬も十一歳のジョンだけになってしまった 息子は 「またもう一匹飼った方が良いよ」と言うのだが、 散歩や餌やりなど普段の面倒は私がしなければならないので 躊躇しているところである。 |
〔目次に戻る〕 |
○ 老犬を襲った病 我が家の愛犬3匹のなかで17歳になる一番年長のアインが突然 首をぐるぐるまわして様子がおかしくなった。 何年か前から目も白内障で見えなくなり耳も遠くなっていた。 それでも番犬の役を果たしてくれていたのだが・・・ 息子がネットで調べたのか「犬も脳梗塞を起こすらしいよ 医者に診せた方がいいよ」 というのでかかりつけの動物病院へ連れて行った。 案の定「捻転斜頸」と診断された。 原因はいろいろあるようだが 老齢期の犬に多い末梢性の前庭障害は捻転斜頸 眼振 吐き気などの症状が突然起こるという。 ひどい船酔い状態なのでバランスをとるのが困難でうまく立っていることが出来ない。全くそのとおりのである。 血液検査と点滴と注射をしてもらい3日間通院して餌を食べるようになったのでしばらく薬を飲ませて様子をみることにした。 今まで食べていた肉の缶詰は受けつけず 汁かけ飯や卵かけご飯を喜んでたべる。 首が定まらないのと目が見えないので、食事のときは首を支えてやらないといけない。 一生懸命食べる様子を見ていると必死に「生きる」ために頑張っているんだなと愛おしくなる。 〔目次に戻る〕 |