2002年



同窓会  11月10日(日)

中学の同窓会が5年ぶりに開かれた。私は前回欠席しているので10年ぶりの再会である。

回を追う毎に出席者が少なくなっている。

40数年前の卒業名簿によれば330名ほどが一緒に卒業したことになっているが、89名の参加者はいかにも寂しい。

出席した恩師の方々も半数以下で、私の担任の先生は入院中で出られないと欠席通知に近況報告が書かれていた。

同窓生の何人かは故人となり、前回元気に司会を担当した同級生も鬼籍に入ってしまった。

出席者も、加齢からくる健康の不安だけでなく、厳しい社会情勢が反映しているのか、一人一人が元気がない。

「40,50は洟(はな)たれ小僧」の精神で頑張りたいものだ。

その中で83歳になると言う家庭科の先生は元気だ。

スッと背筋の伸びたスリムな躰で何処にでも一人で出かけるらしい。

そして、何にでも興味を持って「これはどうなっているんだ?」と、いろいろ考えたり研究すると言っていた。

私もこのM先生の様にこれからを過ごしたい。

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子供に返って  8月11日(日)

久しぶりに長女、次女夫婦、長男と私達夫婦の6人でバーベキューと花火をした。

まず炭を熾すのに一苦労する。肉、鮎、ホタテ、イカ、野菜など良い匂いがしてきた。

頃合いをみてビールの栓を抜く・・・自然と焼く係りと食べる係りに別れる。

夕方少し風が出てきたがとにかく暑い。

ワイワイガヤガヤ愛犬ルーも食べる係りに加わってもう大変。

真っ赤な顔をして鮎焼きをしていた次女の夫が暑さにあたってついにダウン。

アイスノンを枕に暫しお休み。

いよいよ暗くなってきたので花火開始。

思い思いの花火を楽しんだり子供のように輪になって線香花火をした。

最後に長男が打ち上げ花火の仕掛けに走る。

ワー凄い凄い、あ〜あ 終わっちゃた。

 

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コーヒーはどうですか!   6月30日(日)

今年の梅雨はシトシトと良く降る。朝 窓越しに見る早苗の清々しさに今日も1日頑張るぞ!と言う気がしてくる。
薄日が射してきた。今日は何をしようかエプロンを掛けながら考える。
衣類の整理もしたい。梅漬けの具合も見なければ・・と。

午前中久しぶりに主人と書店に行くことにした。
パソコン関連と俳句の雑誌、文具類を買った。

せっかくの外出したのだから、ついでにヘルパーさんから教えてもらった
町外れにあるというコーヒー店へ行ってみることにした。
一見すると、農家の納屋のようなカントリー風のお店は、
気取らずくつろげる空間になっている。
お店の裏手では、そこのご主人が温室やビニールハウスで
花木の栽培をして販売していた。、

奥さんがお店をやっている。
コーヒーも美味しかったが、焼きたてのパンとチキンの香草焼きも
美味しかった。
お客は常連さんが多いようだ。
女性同士、中年夫婦、母と娘。窓からみる自然を生かした庭に心やすらぐのだろう。
テーブルを忙しくまわるそこの奥さんを見ていると、自営業も大変だと思う。
だが、充実しているように見える。
サラリーマン生活しか知らない私は、この歳になって、いろいろな生き方があるものだと改めて思う。

 

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頑張りましたデス   6月22日(土)


3月に結婚式を挙げた次女からビデオが届いた。式から披露宴までをうまく編集してあるがそれでも3時間を超えるものだ。
とても一気には見切れないので何回かに分けて鑑賞した。ワールドカップが始まってテレビはサッカー一色になり、
サッカー音痴の私は他に見たい番組もなく、このビデオを何回も見ることになった。
「また見てるの!」と主人や息子に呆れられながら・・・

神父さんの新夫婦へのお話のなかに

「今日のようなシアワセなトキがずーっと続くことを願いますが、時には2人力をあわせて頑張らなければならない
大変なコトもあるかも知れません。今、ファザー&マザーのお顔を見ていると20何年かの間にはいろいろなコトが
有ったと思いますが辛いコトもシアワセのコトだったのです。 なぜならば愛は辛抱強く又親切だからなのです。
お父さんお母さん頑張りましたデス。」

私は自分が娘を嫁に出す歳になってしまった事への驚きと安堵と寂しさを味わっている。

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さっそうとデビュー   4月30日(火)

家のリフォームと、前庭の舗装工事が終了するのを待ちかねていた主人は、

このところ休日になると、セニアカーを使って積極的に表の散歩を楽しんでいる。

私も愛犬のベルを連れて一緒に歩く。

途中、草花や遠くの風景などをデジカメに納めながら・・・。

「こんにちは」農作業をする人に声をかける。

「誰かと思ったよ〜。 表に出ることは良いことだよ。飽きちゃうもんねえ!」

実に8年ぶりに、姿を表した主人のセニアカーでの散歩が

近所の人たちに認知されつつある。

立ち話をしている私を置いて、遙か先を行く主人を、私は慌てて追いかける。

 

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