2009年


自覚した老化!

事の顛末

前々から車いすの主人が庭を散歩出来るように敷石をしようと計画していた。
ちょうど農協からの回覧板に畦畔(けいはん:田んぼと田んぼの間の畦などに使うコンクリート板)の注文取り扱いのお知らせがあったので、
主人に「これ どうかしら」と聞くと「良いねえ頼むよ 骨折りかけて悪いけど」とのこと。
早速注文したので10月中旬180枚の畦畔が届いた。

暖かい土曜日の午前中である。
昨日 息子と一緒に運んだ畦畔ブロック6枚の続きを今日は私一人でやろうと、畦畔のコンクリート板を持ち上げたとたん「身体の中でゴリッ!」と音がして腰が抜けたように力が萎えた。冷や汗もでて思わずその場に座り込んだ。
痛さは感じないが「うわ 何だろう ぎっくり腰かな! もしかしたら楽しみにしている月曜日からの「蔵王・米沢」の旅はダメになるかな?」 
しばらく休んでからそろそろと立ち上がってゆっくり歩いてみた。
何とも頼りないが歩行には支障なさそうである。
屋内にいた主人に話し取りあえず自分で運転して加須市にある整形外科を受診する。
レントゲンの結果「第三腰椎の圧迫骨折で全治3ヶ月即入院」と診断された。しかし、入院してはいられない。主人が車椅子の生活で介護中であることを話し絶対安静を条件に入院は勘弁してもらった。
「蔵王・米沢」の旅は行けなくなり、ホテルにキャンセルの電話を入れた。
それから今年役員をしている太極拳の仲間への連絡、ピアノの先生への連絡などをしてようやくベッドで横になった。(写真右 息子と運んだ畦畔ブロック)

家族の有り難さ

コルセットが出来上がるまで、簡易の腰ベルトをして静かにしていることにした。
翌日の日曜日の夜、用事がない限り滅多に連絡のない長女から電話がかかってきた。「ちょっと聞きたいことがあるんだけど ところでみんな元気?」「元気は元気だけど ちょっと腰の骨を折ってしまって」「えー?!どうしたのよ!」
長女から次女にもメールが飛んだらしく月曜日早速次女が桐生市から駆けつけてくれた。それからしばらくの間2人の娘たちが連絡を取り合い、休暇を取って手伝いに来てくれた。息子もメモを片手に慣れない買い物に出かけたり犬・猫の面倒を引き受けてくれた。
「何かあったら直ぐ連絡してね。家族なんだから・・ お母さんは何でも自分でやろうとするんだから 時には人に頼ることも憶えたらいいよ」 娘たちのねぎらいが有難かった。
遠からず直面するであろう老老介護のリハーサルをしてしまったが、今後は自分や家族の為にも重々気をつけて過ごすことにしよう。

上々のできばえ

私の敷石工事はとんだことで頓挫してしまったが、懇意にしている工務店に相談したところ、わが家の新築のときに基礎工事を担当した頭(かしら)が都合をつけてやってくれることになった。

さすがは本職 素晴らしい小径が出来た。
頭(かしら)曰く「これは奥さんじゃ無理ですよ。わしらでも腰に来ますよ。」
屈強な職人さんも心なしか腰が痛そうな歩き振りに見えた。
一週間強の期間で無事完成し、早速 車いすで庭に出た主人曰く 
「こりゃーいいわー!」

そうでしょうとも 文字どうり私が骨を折った賜ですよ。




快復傾向

10月半ばに第三腰椎の圧迫骨折をしてからまもなく2ヶ月となる。
整形外科の先生によれば順調に快復しており、5キロくらいの重さのものは持っても良いと言われた。勿論積極的に持たなくても良いのだが・・・「じっと我慢の子であった」ので思わず笑顔になった。
気持ちは若いつもりでも身体は確実に老化している事を改めて実感した出来事だったが、周囲からは「いつまでも若いつもりで無理をしちゃ駄目だよ!!」
「ハイ ハイ わかりました!」と私。
今年も残り少なくなってきた。身も心もリフレッシュして新しい年を迎えることにしよう 。


 

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 小さな幸せ 3月20日

テレビで「幸せさがしの旅」というのを見た。
北から南までそれぞれの地方で暮らす皆さんの生活の中にある「幸せ」を探すという番組だった。
漁業・農業といった私たちが生活する上で欠かすことの出来ない食料を生産する家族の日常をリポートし、「幸せはどこにでもある」事を教えてくれた。まさにお金では買えないものがあると言うことだ。

先日、次女が孫を連れて遊びに来た。
普段は静かな我が家も賑やかで、すっかり主役の座を孫に奪われて少々不満げな主人を見ながら幸せな気分だった事を思い出した。
いつもの洗濯物に可愛いパンツが加わって「ジイジのパンツは大きいねえ!」(笑い)
 

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